気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年5月30日付
●消費税「10%」来月決定へ、首相・与党幹部ら、中核会議で調整(読売・1面)
●可夢偉モナコ5位、自己最高位、5戦連続入賞(読売・26面)
●自動車保険料値上げ、三井住友海上は10月(読売・9面)
●思い出を守れ富士フイルム写真の洗い方伝授(朝日・38面)
●北海道特急事故、トンネルから黒こげ車両(毎日・1面)
●「エコリース」来月開始、省エネ製品・借り主負担軽減(毎日・4面)
●インタビュー環境戦略、東京ガス・岡本毅社長「エネルギーLNGを軸に」(毎日・7面)
●「1000円高速」終了日いつ?来月中旬見込みも公表なし、「変更周知できぬ」悩む関係者(東京・3面)
●新種ウイルス1.5秒に1つ、サイバー攻撃を防げ、利用者20億人の脅威(日経・1面)
●産業天気図4〜6月、「雨」6業種に、車や旅行、震災で失速(日経・1面)
ひとくちコメント
ソニーグループのネットワークザービスから1億人分の個人情報が流出したことで米公聴会がソニー幹部に証言を求めるなど大きな問題となっているが、そんな中、ホンダもカナダの顧客向けのウェブサイトで外部から不正アクセスがあり、最大で約28万人分の個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。
5月28日付の各紙夕刊が報じているが、ホンダでは今年2月下旬にカナダのサイトへのアクセスが急増し、3月から調査を続けていた結果、5月中旬に不正侵入により個人情報が流出していたことを把握し、顧客に通知したという。流出した個人情報はホンダ車の保有者が、同社のウェブサイトに登録していた名前や住所、車両番号などで、クレジットカード番号や生年月日などは含まれていないとみられている。
ただ、ホンダは、昨年末にも、米国でデータ管理を委託していた業者から約490万人の個人情報が流出したばかりで、今度はカナダの顧客が狙われた。
折しも、きょうの日経は1面トップで20億人の世界のネット人口に対し、「企業や政府の情報システムを狙うサイバー攻撃は頻度と悪質さを増している」と取り上げているほか、東京も「ハッカー軽視の甘い備えの代償は重い」と伝えている。ホンダの情報管理のあり方が改めて問われそうだ。