すでに初日のフリー走行を終えたF1モナコGP。
そのコースの特徴でもあるトンネル内の走行時にDRS使用を禁止することをFIAが決定した。FIAの安全担当であるチャーリー・ホワイティングがスペインGPでドライバーと意見交換した際、大半が「トンネル内でのDRS使用は危険すぎる」との意見があり、ドライバーの意見が尊重されるかたちで運用ルールが決められた。
ベテランのルーベンス・バリチェロはFIAの判断を支持。「とにかく狭いコースだし、過去にもトンネル内でオーバーテイクを試みてクラッシュしたケースが何度もあった。禁止にして正解だよ」と評価。
逆に全ドライバーのなかでトンネル内でもDRSの使用に賛成だったのは、ミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンの2人だけだったと伝えられている。
※DRS=ドラッグ抑制システム。可変リアウイングによって、必要に応じて前面空気抵抗を減らす。