日産のEV、『リーフ』。同車が英国BBC放送の人気自動車番組、『TopGear』の収録中に、バッテリー上がりにより運転不能に陥っていたことが判明した。
これは、英国東部での同番組収録中に起きた出来事。司会者のジェレミー・クラークソン氏とジェームズ・メイ氏が、日産リーフとプジョー『iOn』(三菱『i-MiEV』のOEM)をテスト走行中、リーフのバッテリー残量が少なくなったのだ。
慌てて充電スポットを探すものの、そこは英国の片田舎、リンカンシャー州。パブリック向けのチャージステーションは存在せず、あえなくリーフのバッテリーはダウンとなった。
すると、これを見て集まったギャラリーが、リーフを大学構内まで後押し。コンセントから電気を失敬して、リーフを充電したという。
ところで、『TopGear』といえば2008年末、米テスラモーターズのEVスポーツ『ロードスター』のテスト中に、バッテリー上がりを起こし、スタッフが車両を後押しするシーンを放映。「ロードスターの実際の航続距離は、メーカー発表値よりも少ない」と紹介したことで、テスラが『TopGear』を訴える事態に発展している。
今回の件、『TopGear』が狙った番組上の演出効果を差し引いて考える必要もありそう。英国日産はメディアの取材に対し、『TopGear』が充電ステーションのないエリアを収録場所として選んだ点に懐疑的な見方を示した上で、「前日夜、リーフをフル充電しておけば、収録は無事終えたのではないか」とコメントしている。
番組収録の際の映像は、動画共有サイト経由で見ることができる。