【新聞ウォッチ】3月の国内自動車生産、三菱除き軒並み過去最低

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年4月26日付

●車8社、生産57.5%減、国内3月(読売・1面)

●爆音なし、エコF1計画、電気自動車を使用、FIA現行シリーズも存続(読売・7面)

●東電、甘いリストラ計画、人材流出の懸念も(読売・9面)

●新幹線、ロッキング脱線か、3.11仙台駅近く回送中(読売・39面)

●国と東電、並んで会見「原発情報バラバラ」批判受け(朝日・2面)

●被災車保管いつまで? 国、期間決めず自治体混乱(朝日・7面)

●モーターショー変容、先導役米国→中国、主力高級→低燃費(朝日・8面)

●自動車大幅減産、復旧見えぬ道筋、部品供給安定せず(毎日・8面)

●トヨタなど6社「ネガティブ」にS&P格付け見通し(毎日・8面)

●3月、自動車各社合計、減収1兆円規模、部品企業にも影響(日経・3面)

●ゼロスポーツの事業継承、渦潮電機(日経・12面)

●旭硝子、ブラジルに工場、建築・車用ガラス、13年メド(日経・13面)

●日産の中国生産、日本を上回る、前年度台数(日経・13面)

●カーシェア、長時間パック多様に、割安感加速(日経・31面)

●GW中の成田出入国者半減 推計38万人、震災が影響(日経・38面)


ひとくちコメント

富士重工64.9%減、ホンダ62.9%減、トヨタ自動車62.7%減、スズキ60.2%減、ダイハツ57.3%減、マツダ53.6%減、日産自動車52.4%減。国内の大手自動車メーカーが発表した3月の国内生産台数の合計は38万7567台となり、前年同月比では57.5%減と金融危機後を上回る過去最大の落ち込み幅となったという。25.7%減の三菱自動車を除くと、各社の生産台数は軒並み過去最低の水準だった。

きょうの各紙にも3月の自動車の生産台数の大幅減少について大きく取り上げている。中でも読売は1面と総合面に書き分けて掲載。「車工場稼働率5割」との大見出しで「国内の自動車工場は18日までにすべて稼働を再開したが、部品不足のため操業率は5割程度にとどまり、減産は長期化しそうだ」として「すそ野の広い自動車産業の生産低迷は、日本経済全体に打撃になりかねない」と指摘している。

朝日は「記録的な落ち込みになった」としながら、今後の見通しについては「震災発生当初の想定よりも深刻」(エコノミスト)との声が多いとみている。さらに、「福島第一原発の事故の余波で、生産が滞っている部品もある」と取り上げている。毎日も「各社とも震災前に戻るにはかなり時間がかかりそうだ」と報じた。

日経は大幅減産に伴う各社の業績への影響について「売上高に換算すると合計1兆円規模の打撃を受けたとみられる」とズバリ試算。さらに「今年度(2012年3月期)の業績への影響も避けられそうにない」と予測している。

自動車各社は27日からダイハツ、三菱自動車を皮切りに2010年度3月期決算を発表するが、国内に限ってみれば、将来的な発展性が期待できない「構造不況業種」の仲間入りもまんざらでもなくなってきた。
《福田俊之》

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