NTNは19日に開幕した上海モーターショーに自動変速機付きワンモーターEV(電気自動車)駆動システムを初公開した。
このシステムは、従来の固定式変速機の代わりに自動2段変速機を用いた小型軽量の駆動モーターを採用し、小型軽量化を図ったのが特徴。既存のシステムは変速機をもたない減速機を使っていたため、低速域の加速性能と高速走行時の回転性能を両立するには大型の駆動モーターが必要となり、設置スペースをとっていた。
NTNの浅野英一EVシステム事業部主事によると自動変速機付きとすることで「20-25%の軽量化が可能で、少なくとも3%の効率化が図れる」という。
NTNはこのほか、「インテリジェントインホイール」や「電動4輪コミューター用インホイールシステム」などEV用のシステムを展示している。浅野主事は「我々はEVの駆動系を中心とした商品のメーカーとして参画したいと考えている。EV市場が今後大きく拡がり、最重要国となる中国の自動車メーカーなど、我々の開発内容、提案を知ってもらいたい」と述べた。