【新聞ウォッチ】ホンダ埼玉製作所、掲示板に「今、私達が出来る事!!」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年4月19日付

●消費税3%上げ検討、復興財源、政府、3年限定、2012年度にも(読売・1面)

●東北新幹線、30日にも再開(読売・1面)

●日米の探査ロボット活用、海中の遺体捜索(読売・2面)

●「初動遅れ」批判集中、首相、東電予測「甘い」参院震災審議(読売・3面)

●中古の軽被災地で高騰(読売・8面)

●被災者300人正社員採用、福山通運(読売・8面)

●ガソリン高の自衛策、お得なGSカード、比較サイトで研究(読売・13面)

●東電顧問の前長官辞意、天下り自粛通達の日(朝日・4面)

●車大手、生産再開やっと、トヨタ、全工場稼働、足りぬ部品、本格復旧遠く、電力不足も悩みの種(朝日・8面)

●放射線検査基準、国産車は統一へ、風評被害防止(朝日・8面)

●日系各社、車種充実、上海自動車ショーで存在感(産経・9面)

●新型ビートルVWが初公開(産経・9面)

●登校の列に車6人死亡、栃木・鹿沼クレーン運転手逮捕(産経・23面)

●「節電」ライン5割稼働、埼玉製作所ホンダ公開(東京・2面)

●ホンダ、中国で電気自動車、来年にも武漢・広州で量産、エコカーで先行狙う(日経・9面)

●国内自動車大手、今期の業績厳しい見方(日経・9面)

●東芝3期ぶり黒字、前期最終益1300億円メモリー堅調(日経・9面)

ひとくちコメント

「今、私達が出来る事!!」。東日本大震災後、テレビのCMなどで耳にタコができるほど聞かされている言葉だが、そのフレーズがホンダの埼玉製作所内で、再稼働したばかりの組み立てライン横の電光掲示板にも流れていた。

その掲示板はその日の生産台数の計画と実績が一目でわかるように表示されるが、筆者が工場を視察した18日午前10時23分の時点では、計画「0台」に対して実績「37台」。同工場は、ミニバンの『フリード』や『オデッセイ』などを生産しているが、部品不足で操業率は5割程度。操業時間もこの日は午前9時30分からの開始で、通常の半分の8時間ほどだという。

計画を「0台」としているのは、「はっきりした見通しが立たない」(工場関係者)からだそうだ。本来、自動車工場の正門は部品などを輸送するトラックがひんぱんに出入りして活気にあふれているが、そんな日常とはほど遠い光景だった。

昨18日はトヨタ自動車や日産自動車などでも車両生産再開にこぎ着けた。きょうの読売を除く各紙にも「車大手生産再開やっと」(朝日)などと、大きく取り上げているが、「部品足かせ徐行運転」(産経)、「在庫部品で綱渡り」(東京)、「自動車稼働率大手5割に」(日経)などと、「自動車産業は厳しい局面が続く」(毎日)とみられる。

ホンダの埼玉製作所の片山行所長は「生産再開が企業として最大の社会貢献であり、1日も早く通常操業に戻したい」と力説したが、静まり返っている工場内や周辺を見渡す限りでは本格的な復活までには、かなり時間がかかりそうだ。

《福田俊之》

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