フィアットグループは12日、クライスラーグループに対する出資比率を、25%から30%へ引き上げると発表した。
今回の出資比率引き上げは、米政府が増資の条件としていたクライスラーグループの北米以外での売り上げ目標が、達成できる見通しとなったことで認められた。
例えばブラジルでは、フィアット販売店の90%以上が、クライスラー車を取り扱うことで合意。同様に欧州でも、フィアットディーラーの90%以上が、クライスラー車を販売することが決定済みだ。これらには、クライスラーからフィアット、ランチアへのOEM車も含まれる。
今回の出資比率変更により、クライスラーグループの持ち株比率は、UAW(全米自動車労働組合)が59.2%、フィアットが30%、米国政府が8.6%、カナダ政府が2.2%となった。