ダイムラーは7日、19日に開幕する上海モーターショーに、メルセデスベンツ『コンセプトAクラス』を出品すると発表した。
同車は、次期『Aクラス』を示唆したコンセプトカー。昨年3月のジュネーブモーターショーで披露されたコンセプトカー、『F800スタイル』に見られたメルセデスベンツの最新デザイントレンドが盛り込まれている。
大きく変わったのが、初代と2代目の背の高いMPVフォルムから、BMW『1シリーズ』やアウディ『A3』を意識した低いシルエットになることだろう。3ドアハッチバックのボディは、抑揚の効いたボディラインが特徴。長いノーズや小さくまとめられたガラスエリアが、スポーティな雰囲気を演出する。
次期Aクラスは、技術面でのハイライトも多い。まずは、エンジン。新開発の「M270」型直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンが採用される。コンセプトAクラスには、排気量2.0リットル版を搭載。最大出力210psを発生するとともに、最新の「ブルーエフィシェンシー」技術が導入され、環境性能も追求される。
トランスミッションは、新開発のデュアルクラッチ。駆動方式は引き続きFFだ。小型車クラスとしては世界初のレーダーを使った衝突回避システムや最新のブレーキアシストなど、安全面も進化している。
次期Aクラスは2012年、市販バージョンが発表される見込み。新開発のFFプラットホームからは、少なくとも3台の派生モデルが登場すると見られている。