プロスタッフ(廣瀨德藏社長)のマン島TT Zeroクラスへの参戦が、東日本大地震の影響で危ぶまれている。同社は電動バイクでの参戦を2月に表明していた。実現すれば日本初の快挙となる。
同社のスケジュールは、地震によってかなり揺さぶられている。参戦マシンのお披露目がバイクイベントなどの中止で延期されただけでなく、部品供給にもかげりが見えた。
「当初は震災で直接影響を受けた関係先はなく安堵したのだが、日が経つにつれて、マシンの走行に必要な交換部品などの補給が薄いことがわかった」(同社広報担当)
プロスタッフはカー用品販売で知られている。本社は愛知県一宮市。市販の電動バイクで3000台の販売実績があり、今回のTTレース参戦はアジア市場へ打って出るための戦略的な意味を持っている。
「開催地で調整をする時間を含めると、マシンの船積みは4月中に行わなけ
ればならない。かなり厳しい状況にある」(前同)
レース出場に向けて、まさに時間との戦いとなった。