1日に開幕したジュネーブモーターショー。最も力の入っていたメーカーのひとつが、フィアットグループ傘下のランチアだ。一挙6台をワールドプレミアしたのである。
その6台とは、『イプシロン』、『デルタ』、『テーマ』、『フラビア』、『フラビアカブリオ』、『ボイジャー』。このうち、イプシロンとデルタを除いた4車種は、クライスラーとの提携によって生まれたモデルだ。
例えば、テーマはクライスラー『300』(日本名:『300C』)、フラビアはクライスラー『200』、フラビアカブリオはクライスラー『200コンバーチブル』(旧『セブリング』)、ボイジャーはクライスラー『タウン&カントリー』がベース。それぞれ、フロントグリルをランチア専用デザインに変更するなどして、違いを演出している。
クライスラーからのOEMによって、ランチアの欧州ラインナップは大幅充実。ランチアのオリバー・フランソワCEOは、「2つの大陸のパートナーシップが、このジュネーブで果実となった」とアピールに懸命だ。
ランチアの2010年欧州新車セールスは、前年比18.2%減の9万9376台と落ち込んだ。ランチアがクライスラーとの連携で、販売を回復できるか注目される。