フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダオート。コンセプトカーの『ヴィジョンD』とともに、ラリーと関係の深い特別仕様車が初公開された。
この特別仕様車は、『ファビア』がベース。同車は1999年にデビュー。フォルクスワーゲン『ポロ』とシャシーを共用する小型5ドアハッチバックだ。2000年にはワゴンの「コンビ」、 01年にはセダンを追加。07年3月のジュネーブモーターショーでは、5ドアハッチバックとワゴンのコンビが2代目に移行した。昨年のジュネーブではマイナーチェンジ車が発表されている。
今年のジュネーブに出品されたファビアは、「モンテカルロ」と命名。同社のモータースポーツ参戦110周年を記念して、モンテカルロラリーにちなんだ特別仕様車として登場した。
内外装は、シリーズ最強の「RS」グレードと共通になっており、エアロパーツやブラックトリムがスポーティな雰囲気を演出。赤いボディカラーとブラック仕上げのフロントグリルやルーフ、ドアミラー、アルミホイールが絶妙のコントラストを見せる。ブラックのフェンダーエクステンションも追加されている。
足回りには、スポーツシャシーが標準。エンジンはガソリンが1.2リットル(最大出力は60psと70ps)、1.4リットル(最大出力86ps)、1.2リットルターボ「TSI」(最大出力は86psと105ps)。ディーゼルは、1.2リットルターボ「TDI」(最大出力75ps)、1.6リットルターボ「TDI」(最大出力は75ps、90ps、105ps)と豊富なバリエーションを誇る。
シュコダはファビアをベースにした『ファビアS2000』で、1月のモンテカルロラリーに出走。2、3、5位という結果を残した。この特別仕様車は最高のタイミングでのリリースとなったようだ。