【ジュネーブモーターショー11】モーガンの3輪車、58年ぶりに復活

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モーガン 3ホイーラー
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英国の名門、モーガンが1953年に生産を終了した『3ホイーラー』。この名車、3ホイーラーが58年ぶりに復活し、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーで初公開される。

モーガン社は1908年、ハリーHFSモーガン氏によって英国ウスター州に設立。1910年のオリンピアモーターショーで前輪が2、後輪が1の3ホイーラーを発表し、自動車メーカーとして名乗りを上げた。

3ホイーラーは1.1リットルV型2気筒エンジンを搭載し、チェーンで後輪を駆動。アルミ製のボディは350kgと軽量で、さまざまなモータースポーツで活躍を見せた。1951年までの40年間以上に渡って生産された事実が、3ホイーラーの人気の高さを物語っている。

半世紀ぶりに甦る3ホイーラーは、オリジナルのデザインに敬意を払いつつ、航空機をモチーフとしたボディを採用。インパネのデザインも航空機のコクピットにヒントを得ており、21世紀の3ホイーラーを主張する。

フロントノーズに置かれるのは、エンジンスペシャリストのS&S社が開発したV型2気筒ガソリンユニット。最大出力は115psを発生する。このエンジンは欧米の排出ガス基準や安全基準を満たしており、燃費性能も良好だ。

トランスミッションはマツダ製の5速MT。エンジンのパワーはVベルトによって後輪に伝えられる。もちろん、3ホイーラーの最大の武器ともいえる軽量構造は健在である。

英国での価格は、税抜きで2万5000ポンド(約330万円)からの予定。ポリッシュ加工を施したエンジンやステンレス製テールパイプ、特製レザー内装など、豊富なオプションが用意される。

《森脇稔》

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