ボルボ・カーズ・ジャパンは2010年3月のジュネーブショーでデビューした新型『S60』を、3月5日より、日本での販売を開始すると発表した。
ボルボ・カー・コーポレーション Vice President, Designのピーター・ホルベリー氏はそのデザインについて、「一言でいうとエモーショナル。とても躍動感に溢れたクルマに仕上がっています」という。
特にそれが表れているのはサイドのショルダーラインであろう。先代S60のショルダーラインは1本の真っ直ぐな線だったのに対し、新型は“ダブルウェーブ”と呼ばれるラインとなっている。これはフロントのホイールアーチとリヤのホイールアーチの2か所で曲線を描いており、この結果、「よりパワフルな印象を与えている」(同氏)。
その理由は、「例えば馬の筋肉を想像してください。足があってその上に筋肉が付いているでしょう。そのあたりがクルマのホイールと考えてみると分かりやすいと思います」。つまり足の筋肉の部分がホイールとなり、その輪郭が“ダブルウェーブ”となるのだ。
また、同社デザイナーのオルヤン・ステナー氏はこの“ダブルウェーブ”の効果はもうひとつあるのだという。「“ダブルウェーブ”の中央部のくぼみによってボディのなめらかさと車高の低さが強調されています」と語る。