フォルクスワーゲングループジャパンは、SUVの『トゥアレグ』をフルモデルチェンジ、2月17日より日本での販売を開始する。
新型トゥアレグは今年中ごろに導入する新型『パサート』とともに、「上級セグメントでのVWの地位を再び築き直し、VW全体のビジネスの3本柱(低燃費な小型車、ミニバン、そして上級セグメント)のひとつを担っています」と話すのは、代表取締役社長のゲラシモス・ドリザス氏。
トゥアレグは、「2003年の日本販売と同時に大成功を収め、フォルクスワーゲンの革新性の象徴と、プレミアムセグメントの参入の先駆けとして登場しました」と振り返る。「導入以来、世界中で50万台近いトゥアレグが販売され、日本でも1万台以上が販売されたのです」。
現在の日本のSUV市場は、全体としては減少傾向にあるという。その要因は、大型SUVの販売減少によるもので、「SUVユーザーは、SUV独自の四駆による優れた走破性やデザインは気にいっているものの、特に燃費に関して不満が高いのです」と分析する。
その一方で最近のクリーンディーゼルやハイブリッドなど燃費の良い技術を搭載したモデルは人気を博していことから、「環境優先の時代であっても、低燃費やクリーンな排ガスといった環境性能がしっかりしていれば、まだまだSUVに関心を寄せるユーザーは多く存在するのです」という。
そして、新型トゥアレグは初代のコンセプトである、「本格的なラフロード性能と、スポーツカーのような動力性能を併せ持ち、さらに高級セダンのような快適性を一台のクルマに凝縮した、“3 cars in 1”コンセブトをベースに0から開発し、ユーザーの要望に応えるべく最新のテクノロジーで、低燃費と最高レベルの環境性能を実現したのです」と語った。