国産スポーツカーを中心としたエアロパーツメーカーであり、また、映画『ワイルドスピード』の劇中車カスタムを手掛けたことでも知られるヴェイルサイド。
ヴェイルサイドが東京オートサロンで展開した「PREMIER4509LIMITED」というブランドは、ランボルギーニやフェラーリ、ベントレーといったハイエンドモデルをベースとしている。
同社代表取締役の横幕宏尚さんは、数年前まで、こういったハイエンドモデルには怖くて手が出せなかったという。
「我々はデザインに対して強い思い入れがあるので、与えられた素材をさらに何倍も付加価値のあるクルマにしなければなりません」とそのスタンスを示したうえで、「ランボルギーニやフェラーリは完成されたクルマなので、我々の手でいじることによって、素材を殺してしまう可能性があると考えていたのです」と理由を語る。
しかし、「感性を歳とともに身につけていって、この歳でようやく胸を張ってトライしようと思ったのです。そのコンセプトは、与えられたクルマをより一層ハイクラスにすること。また、それがブランドだと思うのです」。
また、PREMIER4509LIMITEDを立ち上げる際、バックボーンであるヴェイルサイドの名を伏せてオープンしたという。その状態でどこまで勝負できるかが一つの課題でもあったと話す。その結果、「欧米ではサッカー選手やメジャーリーガー、芸能人がこのボディキットを付けてくれています」。
「ブランドを考えてものを作るのではなく、ものがブランドに育ってくれたのです。それだけデザインの完成度が高かったということです」