【日産 フーガHV 試乗】アリスト のターボを思い出した…西川淳

試乗記 国産車
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自分で実燃費を計ったことがない。ので、カタログ通りはともかくも、一般的なラグジュアリーサルーンの倍くらい燃費がいいという前提で、感想を記そうと思う。

『フーガ』のVIPに好んで乗る方には、超オススメ。ドカーンと加速性能重視でなおかつ静々系がお好きな人向けなのだ。そうでなくて、20インチを履くような、いわゆるインフィニティ的インテリスポーツサルーンを欲する方には、(環境貢献などという立派な姿勢の有無はさておき)余計にガソリン代払った方が幸せだよ、と言っておく。

難しい1モーター・2クラッチ・トルコンレスをモノにして大したもんだと思う。ちょっと前に試作車に乗ったときは指折り数えるほど気になる点があったのに、試乗会では2、3点に留まった。それも、重箱の隅を突つきまくった結果だ。

ただ、コイツがフーガらしいか、と問われれば答に悩む。セドグロ由来のVIPと同類というならともかく、世界のEセグメントと渡り合う、運転して楽しいあのフーガではない。面白いと思ったのは、強烈な加速フィールだけ。15年ほど前、初めて『アリスト』のターボに乗ったときの気持ちを思い出した。まあ、それはそれで楽しいのだけれども。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

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