中国のBYDオート(比亜迪汽車)は、米国ロサンゼルスにおいて、プラグインハイブリッド車の市販に向けた実証実験を開始する。
これは、BYDオートとロサンゼルス市住宅公社が共同発表したもの。BYDのプラグインハイブリッドセダン、『F3DM』を使用して、充電環境など市場投入に際しての性能確認が行われる。
F3DMは、「デュアルモード」と名づけたプラグインハイブリッドシステムを搭載。「EVモード」では、モーター単独で、最大96kmのゼロエミッション走行が可能だ。
バッテリー残量が少なくなると、ドライバーは「PHEVモード」を選択。そうすれば、排気量1.0リットルのガソリンエンジンが始動し、バッテリーを充電するとともに、ジェネレーターを回してモーターに電力を供給する。これにより、最大航続距離は約480kmへ伸びる。
2次電池は、BYDオートの親会社で、世界的電池メーカーのBYD製リチウムイオンバッテリー。充電は220Vコンセントで約7時間だ。
今回の実証実験について、ロサンゼルス市住宅公社のルドロフC・モンティエル社長兼CEOは、「実験の目的は、1台当たり1日約17kgものCO2排出量を減らすこと」と、その意義を強調している。