アウディは22日、『RS3スポーツバック』の概要を明らかにした。『A3スポーツバック』をベースに、運動性能を極めた最強グレードだ。
同車は『RS4』『RS5』『RS6』などと同じく、アウディの子会社、クワトロ社が開発を担当。従来、『A3』シリーズには、『S3』というスポーツグレードが用意されていたが、『RS3』の設定は今回が初である。
RS3スポーツバックのハイライトは、エンジンにある。『TT RS』用の2.5リットル直列5気筒ターボエンジンを搭載。最大出力340ps、最大トルク45.9kgmを引き出す。トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「Sトロニック」。駆動方式は、4WDの「クワトロ」だ。
パフォーマンスはTT RSと肩を並べ、0-100km/h加速は4.6秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。それでいて、オンデマンド方式のオイルポンプやブレーキエネルギー回生システムなどにより、欧州複合モード燃費は11km/リットル、CO2排出量は212g/kmに抑えられる。
内外装は、RS流儀のモディファイ。専用グリル&バンパー、CFRP製フロントワイドフェンダー、大型ルーフスポイラー、ディフューザー、マットアルミ調のドアミラーなどが、迫力のルックスを演出する。
インテリアは、ナッパレザーを使ったスポーツシートやフラットボトム型のレザー製ステアリングホイールが目を引く。シフトレバーも専用デザイン。ドライバーインフォメーションシステムには、ブースト計や油温計、ラップタイムなどが表示できる。
RS3スポーツバックは2011年初頭、欧州で発売。ドイツでの価格は、4万9900ユーロ(約568万円)からと公表されている。