【新聞ウォッチ】トヨタ、労組丸抱えの「婚活パーティ」開催

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年11月22日付

●CO2排出昨年1.3%減、景気悪化で、日本は11.8%減(読売・2面)

●「交通事故の悲劇、根絶を」被害者の日、遺族が集会(読売・33面)

●ゆらぐ製造業、日韓競争FTAが鍵、日本、韓欧発効で輸出減か(朝日・7面)

●自転車危険も同乗、歩行者との事故10年で3.7倍(朝日・31面)

●内閣支持半減26%、「法相辞任を」71%,本社世論調査(毎日・1 面)

●社説:GMと日航、企業再生は時間がカギ(毎日・5面)

●ランキング、10年上半期の輸入新車販売、1位ゴルフ(毎日・8面)

●人気商品か開発ヒストリー、ヤマハ発動機「EC-03」(産経・8面)

●都電最古の車両、77年ぶり里帰り、都交通局、100周年の目玉ファン心待ち(産経・22面)

●バスケ代表会計士合格、トヨタ自動車の岡田選手(東京・25面)

●20代全社員に海外経験、三菱商事や丸紅、来春から、グローバル人材を育成(日経・1面)

●企業収益、試される回復力、円高つめ跡深く、車7社、利益の3分の1失う(日経・1面)

●冬ボーナス1.1%減、2年連続80万円割れ、本社中間集計(日経・9面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の労働組合が企画する社員の「婚活」支援が話題になっている。21日付の日経朝刊の社会面などにも取り上げられているが、30歳以上の男女の独身組合員を対象に「婚活」を目的とするイベントを定期的に開催、“出会いの場”として活用してもらうという。

トヨタ労組の組合員数は現在、1年以上の期間従業員も含めて約6万3000人。未婚か既婚かの比率は定かではないが、筆者の知るトヨタの働き盛りの社員の中にも未婚者が増えているような気がする。しかも、以前は「婚活」をスムーズに進めるための有力な手段ともなったマイカーを所有しない若いトヨタマンも多いそうだ。

一昔前は、トヨタに入社すると、給料天引きでお気に入りのトヨタ車を購入し、4〜5年後に職場結婚。トヨタ記念病院で子供を出産し、30代半ばで財形貯蓄などを活用してトヨタホームを購入するというのがトヨタマンの理想的な暮らしだった。今では企業規模が急拡大するに連れてそのパターンも崩れた。

トヨタ労組はそんな適齢期の独身社員の「婚活」支援に乗り出すもので、第1弾の「婚活パーティ」は、12月11日に名古屋市内で開催。参加費は6000円。男女それぞれ20人の参加を募り、男女に分かれて身だしなみや化粧法、マナーなどを学ぶセミナーを開催、その後の食事会で“お見合い”をする段取り。「11月に入って募集を始めたところ、すでに定員に近い応募者がある」(日経)という。

巷では、「結婚しない女性」と「結婚できない男性」が急増し、そのミスマッチを解消する「婚活」支援活動がブームになっているが、トヨタのような大手企業の労組が丸抱えで「婚活」を全面的にバックアップするケースも珍しい。

《福田俊之》

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