トヨタ自動車の小吹信三専務は18日に東京で開いた「環境技術取材会」で、ハイブリッド車(HV)用の2次電池は「搭載量が少なくて済むため、今後もニッケル水素電池が主流になる」との見方を示した。
電気自動車(EV)やプラグイン方式のHV(PHV)の2次電池はニッケル水素電池よりエネルギー密度で勝るリチウムイオン電池が搭載されている。しかし、トヨタはコストや信頼性で優位なニッケル水素電池を今後もHVの主体としていく考えだ。
ただ、小吹専務はHVについても「コンパクトな電池が必要なものもあり、一部ではリチウムイオン電池も採用する」と補足した。
ニッケル水素電池を引き続き主体とするのは、同社の電池子会社が充分な設備を有していることや「工業品として長年の実績があるから」と説明した。