【ロサンゼルスモーターショー10】GM、マイルドハイブリッド復活

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GMは15日、新しいマイルドハイブリッドシステム、「eアシスト」を発表した。まず、ビュイックブランドの『ラクロス』に搭載され、2011年夏に米国で発売される。

GMは2009年モデルをもって、マイルドハイブリッドを廃止。トヨタ『プリウス』などのフルハイブリッドと比較して、大幅な燃費向上が見込めないことを理由に、シボレー『マリブ・ハイブリッド』、サターン『オーラ・ハイブリッド』『ビュー・ハイブリッド』の販売を打ち切った。

しかし、GMは2008年3月のジュネーブモーターショーで、新しいマイルドハイブリッド技術を発表。その後、研究開発を進め、ミドルクラスのセダンに燃費改善効果が期待できるシステムとして、今回、新世代マイルドハイブリッドを発表した。

このマイルドハイブリッドは、「eアシスト」と命名。すでに、GMが多くのモデルに採用している2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(182ps)+6速ATに、モーター(20ps)を追加したものだ。2次電池は、ニッケル水素からリチウムイオンに進化している。

このシステムは、モーター単独で走行できるEVモードを持たない。加速時にエンジンをアシストし、減速時には回生ブレーキとして機能するだけだ。それでもGMによると、米国EPA(環境保護局)予想燃費は市街地10.63km/リットル、高速15.73km/リットルと、ガソリン車と比較して市街地で30%、高速で23%燃費を改善しているという。

eアシスト搭載第1号車のビュイック『ラクロス』は、17日に開幕するロサンゼルスモーターショーで披露された後、2011年夏に米国で発売。GMはその後、シボレーなどミドルクラスの他のブランドへも、eアシストを拡大展開する計画だ。

《森脇稔》

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