日産自動車の志賀俊之COOは26日の『フーガ・ハイブリッド』発表会見の席上、円高の進行・定着について「懸念や心配、不安とかを通り過ぎて、大変な危機感をもっている」と述べた。
対応策として、日本からの輸出を海外生産拠点からの輸出に切り替えることや、部品の現地製への転換などを挙げた。こうした対策とともに、「日本でのモノづくりを支える活動を同時に進めなければ、やがてグローバルで負けることになる」とも強調した。
そのうえで、年間の生産数量として「日本では100万台を死守したい」と述べた。日産は九州工場のコスト対策として別法人にする決定を行ったが、志賀COOは「日本でモノづくりを残すため」と、指摘した。