マツダの山内孝社長は、20日発表した同社の次世代ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の市場投入は2012年とする計画を明らかにした。日本のほか欧米や豪州など主要市場で搭載車を発売するという。
このディーゼルは、同社の現行エンジンに比べ20%の燃費を達成している。圧縮比を世界の自動車用ディーゼルとしては最も小さい14としたうえで、燃焼タイミングの最適化を図り、燃費や動力性能を改善した。
日米欧の最新の排ガス規制に、NOx(窒素酸化物)の後処理装置なしで適合できる排ガス性能を実現しており、コスト面でも競争力が高いとしている。研究開発担当の金井誠太専務は、「欧州では当社の販売台数(ガソリン車含む)の半数近くが、この新ディーゼルになっていくだろう」との見通しを述べた。