札幌を中心に北海道道央で開催されていたWRC=世界ラリー選手権第10戦ラリージャパンは12日、全行程を終了、セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組(シトロエンC4 WRC)が優勝した。
2位はペター・ソルベルグ/クリス・パータソン組(シトロエンC4 WRC)、3位はジャリ・マティ・ラトバラ/ミカ・アンティラ組(フォード・フォーカスRS WRC)。
シーズンのランキングは1位セバスチャン・ローブ(ラリージャパン5位、シトロエンC4 WRC)、オジェ、ラトバラで変わらず。チームランキングもシトロエン・トタルがBPフォード・アブダビに対しリードを維持している。
ラリージャパン最終日、デイ3はステージ数8、競技区間延長55.68kmと短距離ながらも途中のサービスが禁じられており、どんな故障もフィニッシュラインまで持ち帰らなればならない。
デイ3暫定首位スタートのソルベルグはステージ2までにオジェに逆転を許す。ソルベルグは健闘したもののダンパーとステアリングの故障で2位に終わる。暫定2位スタートのミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)は最初のステージで油圧ポンプに問題が発生、ギアチェンジに影響が出て6位で終了。同じフォードのラトバラは好調を維持して4位のダニ・ソルド(シトロエンC4 WRC)を近づけなかった。ヒルボネンの後退でローブが5位に浮上した。ローブは予告通り慎重に走ったようだ。
デイ3、上位陣で唯一のリタイアがキミ・ライコネン(シトロエンC4 WRC)。2日間をノーミスで走っていたが、この日の最初のステージでペースノートの聞き間違いからコースを逸脱してしまった。
哀川翔(フォード・フィエスタST)はデイ1にステアリングの故障でデイリタイア、デイ2からはスーパーラリールールで走っている。哀川選手のTEAM SHOWは初めて2台がエントリーしており、僚友の奴田原文雄(フォード・フィエスタR2)は総合23位でゴールしている。