フォード・モータースは28日、新しい安全装置「Curve Control(カーブ・コントロール)」の概要を発表した。スロットルコントロールとABSを組み合わせ、カーブでの安全な走りをサポートするという新機能だ。
アメリカではカーブやフリーウェイの入り口や出口などのコーナーで発生する事故は年間約5万件と報告されている。「カーブ・コントロール」はコーナーで車両をコントロールしやすくし、事故に繋る挙動を制御する目的で開発された。
これまでのスタビリティコントロールをより進化させたカーブ・コントロールは、コーナーにオーバースピードで進入した際は瞬時にエンジン出力を落とし、「4輪スマートブレーキ」を積極的に併用することで1秒間に約10マイル/h(16km/h)を減速させることができる。既存のフォード独自のトラクションコントロールシステム「AdvanceTrac with RSC(ロールスタビリティ・コントロール)」をベースに、ロールレート、ヨーレート、横方向への加速度、ホイール速度とステアリングの切れ角も100分の1秒単位で計算する。
カーブ・コントロールは、今年末に発売される新型エクスプローラーから標準装備され、2015年までに北米で販売されるクロスオーバー、SUV、トラック、バン等の車両90%に装着される。新型エクスプローラーにはカーブ・コントロールの他、業界初のリアシートベルト内蔵型エアバッグも採用される。