アウディは14日、『アウディサウンドコンセプト』を公開した。『Q7』をベースにしたデモカーには、62個のスピーカーが装着された。
アウディサウンドコンセプトは、車内の限られた音場環境の中で、最高のサウンドを追求するプロジェクト。バング&オルフセンやBOSEなど、一流のオーディオメーカーがプロジェクトに参画した。
大型SUVのQ7をベースにしたデモカーには、合計62個のスピーカーを装着。ツイーターが5個、トランクと各ドアにウーハーが5個、ミッドレンジスピーカーが52個だ。ミッドレンジスピーカーは、職人の手によって、ドアシルやドアハンドル付近にスマートに埋め込まれる。トランクのサブウーハーは、12インチの大きさだ。
これらのシステムは、192ものスピーカーを備えるドイツのLinden Lichtspiele劇場がモチーフ。アウディのカーオーディオ開発部門責任者、デニス・クレイド氏は、「レーシングカーの技術を市販車に応用しているように、このプロジェクトから得たノウハウが、将来の市販車に導入されるだろう」と述べている。
アウディは2005年、『A8』にバング&オルフセン製のアクティブスピーカー14個を採用するなど、ハイエンド・カーオーディオの開発に積極的。今回のプロジェクトも高級車ブランドとして、他社との差別化を図る狙いがあるようだ。