日産自動車は9日より、新型車『ジューク』の販売を開始した。ジュークはグローバル市場をターゲットに開発したコンパクトスポーツカーとSUVのクロスオーバーモデル。全く新しいジャンルのクルマを目指した。
外観は前後のランプや、大きく張り出したフェンダーなどが大きな特徴。有機的なデザインを取り入れる事で、革新性を持たせている。
ジュークには、デュアルインジェクターを量産エンジンとして世界で初めて採用した1.5リットル「HR15DE」エンジンを搭載、副変速機付きの新世代エクストロニックCVTとの組み合わせによって19.0km/リットルの低燃費性能を発揮する。全グレードが2010年度燃費基準+15%を達成し、2005年基準排出ガス75%低減レベル認定とあわせて、エコカー減税に適合し、自動車取得税と自動車重量税が50%軽減される。
さらに、燃費表示機能やナビゲーション協調変速機能に加え、ドライブモードで「エコ」を選択することで、エンジンとCVT、エアコンをそれぞれ低燃費モードに制御する機能も搭載する。
また、新開発エンジンに加え、高剛性サスペンションの採用などにより、高い運動性能と走行安定性、快適な乗り心地を実現したとしている。
このほか、日産初の車両情報ディスプレイ「インテリジェントコントロールディスプレイ」を採用した。これは一つの操作パネルでエアコン操作と、走行シーンに合わせて「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の3つのモードで走りのキャラクターを変えるドライブモードの切り替え操作が可能となる。カラーディスプレイには燃費などの様々な車両・走行情報を分かりやすく表示する。
販売目標は月間1300台。
価格は15RSが169万0500円。当面は2WDのみの設定で、初秋にターボエンジン、4WDが追加発売される予定だ。