国土交通省は20日、産学官連携功労者表彰での2010年度国土交通大臣賞に「居眠り運転警告シート」の開発を選定した。
運転者が覚醒状態から眠りに入る前に、特徴的な脈波信号が現れる「入眠予兆」を検知し、居眠り状態になる10分程度前に警告できるシートで、東京大学、大分大学、島根難病研究所、デルタツーリングで構成する入眠予兆研究会の代表である、金子成彦東京大学大学院工学系研究科教授が受賞した。
工学と医学の産学連携により、短期間で原理の解明、運転シートの開発まで進め、2011年を目途に製品化が予定されている。
交通事故の未然防止に新たな可能性を開くとともに、運行事業者の運行・労務管理への活用も期待されている。