【新聞ウォッチ】日産V字回復、ゴーン社長もパワフルに変身!?

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カルロス・ゴーン社長(12日、決算発表会見)
  • カルロス・ゴーン社長(12日、決算発表会見)
  • 北京モーターショーに展示されたリーフ
  • 世界戦略車の新型マーチ(海外名:マイクラ)

気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2010年5月14日付

●ソニー2年ぶり営業黒字(読売・1面)

●「日産、4年で世界一視野」ゴーン社長、新提携先を模索(読売・2面)

●スズキが秋からPHV公道実験(読売・11面)

●高速道路新料金来月は困難(朝日・3面)

●電機回復、リストラ頼み、大手8社3月期決算営業黒字(朝日・9面)

●ガソリン値下げへ、出光、12週ぶり(毎日・4面)

●ビジネスサロン:住友化学広瀬博社長、国際人の育成がカギ(毎日・8面)

●論点:高速道路の料金改定を問う(毎日・19面)

●トヨタ社長「24耐」見送り、「万が一のことがあったら」周囲が猛反対(毎日・27面)

●自動車火災、軍手、鳥の巣、意外な火元(毎日・2面)

●アシモ技術応用米博物館に出展ホンダ(産経・11面)

●トヨタ、国内工場再編(産経・11面)

●車に3時間半、乳児死亡、パチスロ熱中容疑の26歳母逮捕(東京・27面)

●ロシア新車販売底打ち4月2割増(日経・7面)

●管理職の報酬カット、ホンダ、日産が解除(日経・9面)

ひとくちコメント

2010年3月期決算で最終損益が423億円の黒字に転換した日産自動車。「最悪期は脱した」というカルロス・ゴーン社長だが、決算発表日の夜はテレビ東京系列の経済ニュース番組「WBS」に4年ぶりに生出演し、小谷真生子キャスターのインタビューにおなじみの手振り身振りのパフォーマンスで立て板に水のごとく、電気自動車の投入計画などを語っていた。

そのゴーン社長、テレビ出演に引き続き、翌日は全国紙などの取材にも応じたようで再びパワフルな姿を見せつけた。きょうの各紙がインタビューのあらましを一斉に取り上げているが、なかでも読売と毎日は総合面と経済面などに書き分けて、「年末から日米欧で発売する小型EV『リーフ』に続くEV第2弾として、12年には小型商用車を日米欧で発売。さらに、13年までに資本・業務提携する仏ルノーも含めてEVの品ぞろえを8車種に拡大し、『(二酸化炭素を排出しない)ゼロ・エミッション車市場で世界的なリーダーになる』と明言した」(毎日)などと報じている。

また、EV普及に向けてのネックである割高な販売価格については「12年までに日産・ルノー連合でEVの世界生産台数を50万台に引き上げて、価格を100万円ほど引き下げる」と表明したという。ゴーン社長は具体的な数字を上げながら説明するのが得意。このため、「日産EV100万円安く」(朝日)、「電気自動車日産・ルノー年50万台に」(東京)などと、見出しにも取り上げやすいが、紙面の大半を使った読売、毎日、東京などに比べると、日経は30行足らずの小さな記事の扱いだったのも意味深い。

《福田俊之》

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