日産ゴーン社長「今年度で危機を脱する」

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ゴーンCEO、2009年度決算発表(12日)
  • ゴーンCEO、2009年度決算発表(12日)
  • ゴーンCEO、2009年度決算発表(12日)
  • カルロス・ゴーン社長と新型マーチ(ジュネーブモーターショー10)
  • 世界戦略車の新型マーチ(海外名:マイクラ)
  • 年内に販売開始予定のEVリーフ
  • ゴーン社長とダイムラーのディーター・ツェッチェ社長(4月7日・提携発表会見)

日産自動車は12日、2010年3月期決算と今期の業績予想を発表した。今期のグローバル販売は前期比8%増の380万台を計画、営業利益は12.3%増の3500億円を予想している。

今期は世界で10の新モデルを投入し増販を狙う。日本、欧州で小幅減となるものの中国および北米でいずれも13%程度の伸びを見込み、売上高は9.1%増の8兆200億円を目指す。

営業損益段階で販売増による増益効果を2700億円と見込む。純利益は3.54倍の1500億円を予想している。カルロス・ゴーン社長は最悪期は脱したとの認識を示し「今年度で日産は完全に危機を脱し、正しい方向に向かう」と強調した。

11年度からは新たな経営計画に取り組む方針も示した。前期は期末も配当を見送ったが、今期は中間、期末各5円の復配を予想している。

10年3月期は中国で約4割伸ばすなど、グローバル販売は3%増加。営業利益は3116億円、純利益は424億円と、いずれも2期ぶりの黒字を確保した。

《池原照雄》

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