フォルクスワーゲンは10日、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、新型『ポロGTI』を披露した。
ポロGTIは、新型ポロの最強グレード。エンジンは直噴1.4リットル直列4気筒「TSI」で、3000rpmから下の領域ではスーパーチャージャー、上の領域ではターボチャージャーで過給する「ツインチャージャー」だ。
最大出力は180ps/6200rpm、最大トルクは25.4kgm/2000rpmを発生。フォルクスワーゲンによると、2.5リットル自然吸気エンジン並みのトルクフルな特性と、優れた燃費を両立しているという。
トランスミッションは、パドルシフト付きの7速「DSG」。車両重量は1184kgと軽量で、0-100km/h加速6.9秒、最高速229km/hというクラストップレベルの動力性能を実現する。それでいて、欧州複合モード燃費は16.95km/リットル、CO2排出量は139g/kmと環境性能も良好だ。
足回りは、車高が15mmダウンする専用スポーツサスペンションを採用。『ゴルフGTI』で定評ある電子制御デファレンシャルロックシステム、「XDS」などにより、高いトラクション性能とハンドリング性能を追求した。
エクステリアは、GTI流儀。専用バンパー、赤いラインを配したハニカムメッシュグリル、サイドシルエクステンション、ディフューザー、クロームエグゾーストなどが専用装備される。17インチのアルミホイールは、ゴルフGTIと共通デザインで、赤いブレーキキャリパーがスポーツ性を表現する。
インテリアは、赤ステッチ入りのフラットボトムステアリングホイール、タータンチェックのスポーツシート、アルミペダルなどが、GTIらしいスポーティな雰囲気だ。
新型ポロGTIは、3ドアと5ドアの2ボディを用意し、欧州では今夏、販売開始。価格はその頃、公表される。