【北京モーターショー10】BMWグループ、中国でEVの本格的実証実験へ

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BMWグループは23日、北京モーターショーでプレスカンファレンスを開催。EVプロトタイプ、『アクティブE』を使用した実証実験を、中国で2011年から開始すると発表した。

BMWは2010年1月、デトロイトモーターショーに、『1シリーズクーペ』をベースにした実験用EV、アクティブEを出品。同車は、最大出力170ps、最大トルク25.5kgmを発生するモーターを、リアアクスルに搭載。2次電池はBMWと協力関係にあるSB Liモーティブ社製のリチウムイオンバッテリーで、ボンネットと燃料タンク部分にレイアウトした。前後重量配分は、ほぼ50対50という理想的なバランスを実現する。

リチウムイオンバッテリー搭載により、車両重量は1800kgへ増加。それでも、0-100km/h加速は9秒以下、最高速は145km/h(リミッター作動)の動力性能だ。充電は欧州規格の230V/240V、50Aソケットで約3時間、米国規格の32Aソケットで約4.5時間。最大航続距離は、約160kmを確保した。

BMWは、このアクティブEを使用して、EVの大規模実証実験を行う計画。すでに米国や欧州での実験がアナウンスされているが、2010年の北京モーターショーでは、2011年から中国で実証実験をスタートさせることも発表された。それに先立つ今回、50台の『MINI E』が中国でリース販売され、アクティブEの実証実験の下地を作る。

BMWグループは実験の成果を小型EV、『メガシティビークル』(仮称)に応用。BMWグループのノルベルト・ライトホーファー会長は、「2013年に発売するメガシティビークルが、BMWグループで最初の市販EVとなる」と述べている。

トヨタも2010年の北京モーターショーにおいて、『プリウスプラグインハイブリッド』を使った中国での実証実験プランを公表。中国市場で各社が、次世代環境対応車の開発に凌ぎを削ることになる。

《森脇稔》

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