気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年4月21日付
●山崎さん帰還(読売・1面)
●日産2工場ライン停止、欧州火山噴火、空港運航制限で部品届かず(読売・2面)
●ダイハツからOEM、スバルが軽を発売(読売・8面)
●いすゞ業績上方修正、10年3月期(読売・8面)
●トヨタ副社長6人に増員(読売・9面)
●インサイトもタクシーに、埼玉県特区を提案(読売・35面)
●欧州発着便は半数が再開へ(朝日・1面)
●パナソニック尼崎敷地に三洋の電池工場、建設検討、初の統合効果(朝日・8面)
●レクサスなどリコール、トヨタ逆風やまず(毎日・7面)
●リッチでもコンパクト、BMWが新型SUV(産経・10面)
●トラックエコ総力戦、日野、UD相次ぎ低公害型、三菱ふそう今週発表(産経・10面)
●首都高新料金に反対、埼玉知事「値上げは詐欺」(東京・3面)
●住金物産、米で自動車部品参入(日経・10面)
●米補電気自動車VB日本進出、高級スポーツ車を投入(日経・10面)
●車部品各社、収益回復続く、ニッパツなど営業益上振れ(日経・13面)
●カーナビ、車の周囲360度表示、富士通テン(日経・31面)
ひとくちコメント
アイスランドの火山噴火による影響で閉鎖を続けてきた欧州各国の空港でようやく再開の動きがみられるが、自動車の生産現場にも影響が広がっている。
共同通信によるとBMWがドイツ国内の3工場で最大2日間、生産を一時停止する。日本でも日産自動車がきょう21日、生産ラインの一部を停止することを決めた。
きょうの各紙が報じているが、アイルランドから空輸していた北米向け乗用車用の部品が届かなくなったため。生産を停止するのは、北米向けの『キューブ』や『ムラーノ』などを生産している追浜工場(神奈川県横須賀市)と九州工場(福岡県苅田町)の計3ライン。1日当たりの生産台数は約2000台という。
搭載するタイヤの空気圧センサーがアイルランドから空輸しているため、今回の飛行禁止の影響で調達ができなくなり、在庫切れから生産停止を決めたという。火山噴火は「アイスランド」、日産の部品調達は「アイルランド」だ。
22日以降については未定だそうだが、日産は4月29日から5月9日までの11日間という超大型連休を予定。その直前の生産休止となるが、グローバルに広がる部品調達についてリスク管理の再検討も必要だろう。