小林可夢偉の力走が期待されるF1日本GPは、今季も昨年同様、三重県・鈴鹿サーキットで開催される(10月8 - 10日)。
通算22回目の“鈴鹿F1”開催を迎える鈴鹿サーキット(運営組織:株式会社モビリティランド)では、より充実した観戦環境を実現するために、様々な企画を盛り込んだ開催概要を発表済みだ。
チケット発売開始も約1か月後(5月16日より一部、23日から全面販売)に迫ってきたが、今年の販売要項を検証すると、特に目立つ変更がふたつある。ひとつは観戦席の細分化で、もうひとつはコンビニエンスストア、プレイガイドでの販売窓口が、ローソン、ローソンチケットに一元化されたことだ。
観戦席の細分化は、たとえば、同じV2席(グランドスタンド上段)でも、1から12のエリアに細分化されており、それぞれに値段も異なるのだ。V2のなかでは下段の1 - 3エリアと、最上段にあたる10 - 12エリアでは、1万2000円ほどの価格差がある。V2席1 - 3エリアの値段は6万4000円だ。
細分化された席/価格設定によって、観戦スタイルと予算に応じた選択が可能になった。「値が張ってもいいから、確実に最上の観戦席を確保したい」というニーズも満たせるし、「最上でなくてもいいから、予算の範囲内で一番気に入った観戦席をキープ」というスタイルも採れることに。
さらに特徴的なのは、「アウトレットシート」の設置。コース視認性がいまひとつ、という席は必ずあるものだが、そこを安い価格で提供しようという新企画だ。
隣接席の35 - 50%オフで、V2席のアウトレットシートを例にとると、これが3万6000円。スタンドの位置(高さ)的には同等のV2席1 - 3エリアと比べて、2万8000円も安い。「コースは多少見にくくても、憧れのグランドスタンド気分を満喫したい」ということなら、これもまたひとつの選択肢になる。アウトレットシートからの観戦ビューは公式ウェブサイトで見ることができる。
その他にも、子ども席の設定エリアと価格を見直して、よりファミリー観戦がしやすいように配慮されていたり、金曜日(10月8日)にはグランドスタンドV席以外の全席自由化を実施、そしてレディースシート、ゆったりシート、カメラマンシートなどの各種企画も大充実だ。もちろん、日本人ドライバーの小林可夢偉特別応援席も設定されている。
「一度見てみたいんだけど、チケットが安くはないので……」という層が入ってきやすいようにする一方で、徹底的にこだわる層の満足度も向上させる、多面性を持ったチケット販売形式が実現したと言えよう。
チケット発売は、東コースエリアが5月16日10時00分 - 21日17時00分に販売、東コースエリアに加えて全てのエリアが5月23日10時00分に発売される。またローソングループ各種会員を対象にした先行販売を、ローソンチケットを通じて、5月1日10時00分から実施する。