プジョーは5月15 - 16日、ドイツで開催される「第38回ADACニュルブルクリンク24時間レース」に、新型2ドアスポーツクーペ、『RCZ』で参戦する。
新型RCZは、2009年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。小型のプレミアム2+2スポーツクーペで、外観は「ダブルバブル」と呼ばれる、なだらかな弧を描くルーフが特徴だ。ボディサイズは全長4287×全幅1845×全高1360mm、ホイールベース2612mm。『308』の5ドアハッチバックと比較すると、11mm長く、30mmワイドで、138mm低い。ホイールベースは4mm長い。
内装は308シリーズをベースとしながら、各部の素材を変更し、クオリティをアップ。ヘッドレスト一体の専用レザースポーツシート、メタルリング加工を施したダイヤルなどが、上質な空間を演出する。シャシーは、308などの「プラットホーム2」をベースに、ロールセンターを40mm引き下げ、トレッドは前54mm、後ろ72mm拡大。ESP、DSC、ヒルアシストなどが標準装備される。
欧州向けのエンジンは、ガソリン1、ディーゼル1の2ユニット構成。トランスミッションは6速MTだ。排出ガス性能は、ともにユーロ5に適合する。欧州では、3月15日から販売が開始され、価格は2万7400ユーロ(約345万円)から。日本市場へは、7月に上陸する。
プジョーは今回、5月15 - 16日にドイツで開催される第38回ADACニュルブルクリンク24時間レースに、新型RCZで出走すると発表。フランス人チームとドイツ人チームの2台体制でエントリーする。
参戦カテゴリーは、「D1T」。1.7‐2.0リットルのディーゼルエンジンを積む市販車クラスだ。RCZの2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「HDiFAP」は、最大出力200psを発生する。
マシンのカラーリングは、白とブルーを基調に、プジョーライオンを描いた大胆なもの。大型リアウイングも追加されている。新型RCZにとっては初のレース、その結果が注目される。