【バンコクモーターショー10】日産 マーチ 新型は「中国車キラー」

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日産マーチ新型
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主力モデルなのに日本市場向けもタイ生産、ということで日本でも話題となっている新型日産『マーチ』。24日から始まったバンコクモーターショーでも展示され、実は、タイでも一般市民の間で大注目されている。

注目されている理由は価格の安さ。新型マーチのタイでの価格は37万5000バーツ(約106万円)から53万7000バーツ(約152万円)に設定されていて、日本人の感覚だと決して安くはない。

しかし、タイの自動車価格は高く、ライバルとなるトヨタ『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)は53万9000バーツ(約153万円)から71万4000バーツ(約202万円)、ホンダ『ジャズ』(日本名フィット)は56万バーツ(約159万円)から70万5000バーツ(約200万円)というプライス。

つまり、ヤリスやフィットのベーシックグレードを買う値段で、マーチなら最上級グレードが買えてしまうのである。タイにおいて、新型マーチは“驚異的に安い”と話題になっているのだ。

タイでもっとも安く買える日本車の乗用車を、タイ人が放っておくわけがない。12日間のモーターショー期間中に、会場内でなんと2000台もの受注を受けると予想されているという(バンコクモーターショーは会場で新車の契約ができる)。

タイは自動車の関税が高いこともあり、この新型マーチは中国から輸入する同クラス中国車とほぼ同じプライスともなる。同じ値段だったら中国車よりもマーチを選ぶタイ人がほとんどと思われ、一部では「中国車キラー」とも呼ばれているのだとか(そもそもタイで中国車のシェアはごくわずかだが)。

《工藤貴宏》

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