【ジュネーブモーターショー10】RUF新型「初めて 911 に乗った感動を」

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RUF RGT-8
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  • (写真左から)アロイソ・ルーフ社長、ラリーサ・タイセン氏(エンジン設計担当)、ハラルド・ホボーン氏(エンジン設計担当)、ラインハート・ケーニッカー氏(エンジン設計部長)

ドイツのRUF(ルーフ)社は、ジュネーブショーで同社が新開発したV8エンジンを搭載した『RGT-8』を発表。会場にプロトタイプを出展した。

『RGT-8』に搭載される「RUF001」と名付けられた4.5リッターV8エンジンはRUF社が独自に開発したもので、オールアルミ製。各シリンダー4つのバルブはセンターに向かって配置される半球型の燃焼室が採用され、潤滑はドライサンプ方式だ。補機類のドライブベルトを持たず、エアコンのコンプレッサー、ジェネレーター、ウォーターポンプの全てをクランクシャフトから直接駆動する。エンジン外部に繋がるパイプ類は殆どなく、ラジエターに繋がる2本のウォーターラインだけがあるのみだ。

RUF社社長のアロイソ・ルーフ氏は「RGT-8はエンジンを掛けた瞬間に、ちょうど初めてポルシェ911に乗った時に感じるような「トリハダ(自身が日本語で発音)」がたつような感動を再びオーナーに味わって貰きたい、これが大きな目標でした」と語った。

「搭載される『RUF001』V8エンジンは、ピュアなレーシングDNAから誕生しました。潤滑油方式としては完全なドライサンプを実現させるため、オイルポンプは吸い上げ側を5個設け、クランクケース内の霧状のものに至るまでより完全にオイルを取り込むことでフリクションを低減させました。さらにチタン製コンロッドや超軽量のピストンを採用したことでエンジン回転数を8500rpmまで高める事ができました。ノンターボの自然吸気でありながら550bhpという高出力と、500Nmの高トルクを発揮します」

「フラットクランク(180度クランク)の採用にも拘りました。これにより軽量化とハイパワーに加え、『素晴らしいエンジン音』を実現しました。補記類の取り付け位置を下げ、駆動もダイレクトとしたことから余計なベルトやパイプ類がなくなり見た目にもシンプル、クリーンで、これによる軽量化への貢献も大きかったです。低重心化を図り重心位置を通常の911と同じポジションにできたことに加え、フラット6エンジン比で40kgも軽くすることができました。さらにリアアクスルよりも後ろの部分も軽量化できたので、高いドライビングパフォーマンスを発揮させることができたのです」と、自信のV8エンジンを紹介した

プロトタイプモデルのフロントフェンダーとFバンパー、ダッシュボードには1953年のルマン24時間レースを制したポール・フレール氏の名を冠した「フレール・パッケージ」を装着、これは優勝マシンであるポルシェ「550クーペ」のデザインをインスパイアしているとのこと。2011年に発売予定の「RGT-8」の駆動方式は後輪駆動でトランスミッションは6速MT、センターロック式19インチ鍛造ホイール、ブレーキは軽量セラミック製大径ディスクが装備される。

《ケニー中嶋》

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