マクラーレン、新スーパーカー MP4‐12C を正式発表

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MP4-12C
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英国マクラーレンオートモーティブは18日、新型スーパーカー『MP4-12C』を正式発表した。0-100km/h加速3秒以下、最高速322km/hオーバーという世界トップレベルの実力を誇る。

MP4-12Cは、マクラーレンがF1参戦から得たノウハウを注入して開発したスーパーカー。その開発にはマクラーレンメルセデスチームのF1ドライバー、ルイス・ハミルトン選手も参画している。

2シーター・ミッドシップのMP4-12Cは、エアロダイナミクスを徹底追求したデザイン。ボディサイズは全長4507×全幅1908×全高1199mm、ホイールベース2670mm。フェラーリ『458イタリア』(全長4527×全幅1937×全高1213mm、ホイールベース2650mm)とほぼ重なる大きさだ。

ミッドシップに置かれるエンジンは、独自開発のM838T型直噴3.8リットルV型8気筒ツインターボ。最大出力は600ps/7000rpm、最大トルクは61.1kgm/3000rpmだ。このエンジンは8500rpmまで許容すると同時に、48.8kgmのトルクを2000 - 8000rpmの幅広い領域で発生し続けるフレキシブル性を持つ。ドライサンプオイル潤滑システムを採用し、車体中央の低位置へマウントされ、前後重量配分はほぼ50対50にまとめられた。

MP4-12Cのハイライトが、「カーボンモノセル」。これは、市販車としては世界初のワンピース構造のカーボンファイバーセルだ。キャビンを取り囲む強固なカーボンセルは、F1マシンと同じ考え方で、単体重量はわずか80kgという軽量さだ。アルミ構造に比べて約25%軽いカーボンモノセルの効果で、MP4-12Cの車両重量は、1300kgに抑えられる。

トランスミッションは、パドルシフト付き7速ダブルクラッチの「SSG」。ノーマル、スポーツ、トラックの3モードを備える。また、「H」「P.H」の2つの走行モードが選択でき、サスペンションの設定、スロットルレスポンス、パワーステアリングの特性などが変化する。

動力性能は最終確定していないが、マクラーレンによると、0-100km/h加速は3秒以下、最高速は322km/h以上と、世界最高峰のパフォーマンスを備えるという。それでいてCO2排出量は300g/km以下と、クラストップレベルを実現する。

MP4-12Cは、2011年初頭に販売開始。世界19か国の500のネットワークを通じて、年間1000台以上を販売する計画だ。価格は2010年後半に公表されるが、12万5000 - 17万5000ポンド(約1720 - 2410万円)になると見られている。フェラーリ458イタリアや、ランボルギーニ『ガヤルド』がライバルだ。

《森脇稔》

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