2010年春闘は17日、経営側が一斉に回答を示した。多くの自動車メーカーがベースアップの要求を見送って年間一時金が焦点となるなか、日産自動車は5.0か月の要求に対して満額の回答となった。金額は179万9000円。
日産労組は平均賃金改定原資に1000円のベアを含んで要求していたものの、こちらは見送られた。平均賃金改定原資としては6200円の回答となった。
15日の時点で一時金の満額回答が決まっていたホンダは、5.7か月(207万3000円)の回答が正式に提示された。また、トヨタ自動車は、5.0か月プラス10万円の要求に対し、5.0か月プラス6万円(180万円)と2年連続で要求を下回った。
トヨタの定昇に相当する賃金制度維持分(7100円)は確保された。