米国IIHS(道路安全保険協会)は9日、インフィニティ『M』(日本名:日産『フーガ』)の衝突テストの結果を公表した。
IIHSの衝突テストは前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
新型フーガの衝突テストは、3.7リットルV型6気筒エンジン搭載の4WDグレードで行われた。前後席のヘッドカーテンエアバッグやフロントシート内蔵エアバッグを標準装備。ESP(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)も標準だ。
テスト結果を検証すると、前面衝突では頭、首、胸、膝、足と、すべての部位に受けるダメージが最小限で、各部位がGOOD(優)評価。側面衝突も同様に、すべての部位がGOOD(優)評価だ。ただし、ボディの安全構造に関しては、前面衝突ではGOOD(優)、側面衝突ではACCEPTABLE(良)と評価が分かれた。
新型フーガは、米国ではインフィニティMとして、18日から販売開始。現地価格は、4万6250ドル(約417万円)からだ。IIHSでは今後、ルーフ強度テストと後突テストを行い、新型インフィニティMの安全性能を総合評価する。