車名は鷹の一種から着想を得たという。無数の樹脂を組み合わせ、あたかも巣を思わせる意匠のフロントグリルやリアディフューザーまわりの装飾、アルファロメオ『159』のデザインを踏襲しつつやはり猛禽類風のイメージを与えるヘッドライトの鋭い眼光、そしてフロントフェンダーからリアフェンダーへと大きくうねるアクリルパネルなど、ベルトーネらしいインパクト満点のスタイルといえる。
もっと驚いたのは、事前のプレスフォトでは明らかにされなかったドアの開閉ギミック。ドアのオープン時は天井を見上げるほどに跳ね上がる。優に3mはあろうかという高さだ。当然市販を度外視したスタイルだが、ドアを開くとフェンダー内部にアルファのエンブレムがあしらわれているあたり、芸が細かい。