トヨタ自動車が15日に発表する新型『パッソ』の発表会は「諸般の事情」(トヨタ広報部)により中止になった。『プリウス』の問題で世間を騒がせたことが理由だ。女性をターゲットに趣向を凝らしたイベントを用意していただけに残念ではあるが、トヨタのおかれた状況を考えると仕方ない判断と言えるかもしれない。
新型パッソの発表会は東京・代々木のヤマノホールで行われる予定だった。女性が一層“私らしくなれる”ことを体現する場として開設するウェブサイト「ハナ女子大学」の紹介と、女性にうれしい新たな機能を搭載したパッソの実車を披露するはずだった。開催の申し込みは2月2日だったが、リコール届出の翌日、10日に中止の案内がマスコミ各社に流れた。
発表会は1月に宣伝部が分離して発足した新会社、トヨタマーケティングジャパンが企画したものでもある。プリウスの問題が新会社にとっても残念な結果を及ぼすことになった。