米国トヨタ販売は、2010年1月24日から『プリウス』の価格を改定する。全グレードが一律400ドル(約3万6800円)値上げ。価格改定は今年5月の発売以来、2度目となる。
米国でのプリウスは5グレードを展開。最もベーシックなのが「プリウスI」で、装備を必要最小限に絞り込んだ法人向けグレードだ。2010年モデルの価格は、1.9%値上げして2万1400ドル(約197万円)となった。
主力グレードが「プリウスII」。クルーズコントロール、スマートキー、CD付き6スピーカーオーディオ、アルミホイールなどを標準装備して、価格は1.8%アップの2万2800ドル(約210万円)である。
「プリウスIII」はIIの装備にCDチェンジャー付き8スピーカーオーディオ(JBL製)やBluetoothハンズフリーフォン機能を追加したグレード。価格は1.7%上昇し、2万3800ドル(約219万円)となる。
「プリウスIV」はIIIのアイテムに、ヒーター付きレザーシートやプラズマクラスターがプラスされた上級仕様。価格は1.5%アップして、2万6600ドル(約245万円)だ。
最上級の「プリウスV」はIVの装備に加えて、215/45R17タイヤ、LEDヘッドランプ、バンパー内蔵フォグランプなどを採用。価格は1.4%上昇し、2万8070ドル(約258万円)となった。
今回の価格改定は、一律400ドル(約3万6800円)の値上げを行う内容。米国トヨタは今年9月にもプリウスの価格を見直しており、その時にも一律400ドルの値上げが実施された。2度の価格改定により、新型プリウスは今年5月の発売以来、800ドル(約7万4000円)プライスアップしたことになる。
同時に価格を改定した『カムリ』の値上げ率が0.7‐1.0%であることを考えると、プリウスの値上げ率は、1.4‐1.9%とやや大きい。カムリはほとんどのグレードが米国製であるのに対し、プリウスは日本製。プリウスのほうが為替相場変動の影響を受けやすいことが、プリウスの値上げ率に反映されていると思われる。
米国におけるプリウスの今年1‐11月累計販売台数は、前年同期比14.7%減の12万7907台。しかし、新型投入以降の6‐11月で見ると、19.3%増の8万5154台と伸びている。果たして、今後の価格上昇の影響は?