豊田自動織機は17日、プラグインハイブリッド車(PHV)向けの車載充電器(EVチャージャー)を開発し、トヨタが12月14日にリース販売を発表した『プリウス プラグインハイブリッド』に採用されたことを明らかにした。
車載充電器は、家庭用交流電流を直流電流に変換し、PHVの高圧バッテリーを充電するための電力変換器。豊田自動織機が開発した車載充電器は、CAE解析を活用し、素子・トランスを最適設計した。定格入力電圧100 - 240Vで、世界中で使用可能だ。
同社は1990年代からトヨタ自動車の「RAV4EV」などの電気自動車(EV)用充電器を開発して充電システムを供給してきた。今年7月には、PHV・EV向けに充電スタンドを開発し、充電インフラの普及に取り組んでいる。
同社は、今後も電動フォークリフトやハイブリッド車など電動車両向け機器開発で培ってきたパワーエレクトロニクス技術を生かし、車載充電器の小型・高効率化に取り組むとともに、充電スタンドの高機能化など充電インフラの開発にも注力する方針だ。
EVやPHVが本格的に普及すると、同社の既存のエンジンなどの部品の売上げが落ち込むことになるため、今のうちからEVやPHV向けの部品事業に積極的に取り組み、新たな経営の柱を育てる。