ハイブリッド車ばかりに注目が集まる資源・環境の時代において、FRの上級セダンがどのように生き延びていくか、トヨタ『マークX』の立ち位置はとても難しいものになってきた。そんな中でフルモデルチェンジされた2代目マークXは、FR車ならではのすっきりしたステアリングフィールや2.5リットルと3.5リットルのV型6気筒エンジンの吹き上がりの良さなど、そこそこよくまとめられたクルマではある。でも、『プリウス』や『SAI』、あるいはレクサス『HS250h』などに対して積極的に選びたいという気持ちにさせる部分がどれだけあるかといえば、ハイブリッド車に対する優位性を感じるユーザーは少ないのではないか。ベース車で1510kgという重さは何とも軽量化努力が足りないことを示すものだし、リラックスセレクションを選択すると1520kgになって燃費が悪くなるのにエコカー減税が適用されるという設定も、本当にユーザーのことを思ってのことなのかどうか。ハイブリッド車を超えるような新しい魅力が提示されなかった点で、もうひとつ物足りなさを感じざるを得なかった。■5つ星評価パッケージング:★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★オススメ度:★★松下宏|自動車評論家1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
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