気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年12月9日付
●暫定税率「一部存続」案、環境税見送りでも(読売・9面)
●経済対策暮らしへの影響は(朝日・7面)
●街角景気、下げ幅最大(朝日・7面)
●上海汽車と合弁会社、パイオニア、カーナビ拡大(朝日・14面)
●電気自動車生産、GM620億円投資(朝日・15面)
●インド車販売66%増、11月地方で高い伸び(朝日・15面)
●退職募集2万人超す、上場186社(東京・3面)
●VW、スズキ出資か、ロイター報道(東京・11面)
●サムスン、ボッシュ合弁、商用車リチウムイオン電池、デルファイに供給(日経・7面)
●スズキ、来年にも環境対応車インド投入(日経・11面)
ひとくちコメント
スズキが独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と資本提携する方向で交渉入りしたことが分かったという。
ロイター通信が8日、ウェブサイト上で「早ければ今週にも発表されるだろう。これは最初のステップだ」と報じたのを受けて、きょうの読売、東京、日経なども朝刊で取り上げている。
それによると、VWはスズキに最大20%出資する可能性があるという。取得額は約2500億円を見込む。「中国市場に強いVWとインドに進出しているスズキが組めば、アジアに強力な販売網を構築することができると判断した模様」(読売)。
VWのスズキへの出資については、今夏以降、元経産省審議官の原山保人氏を常務役員に迎えた頃からたびたび報道されてきたが、スズキの鈴木修会長兼社長は「火のないところにも煙は出る」と、否定していた。しかし、スズキは先週GMとのカナダでの自動車生産合弁事業を解消すると発表。新たなパートナーとして、VWとの資本提携話が再浮上していた。
今年もあと20日余りだが、仏PSAプジョーシトロエングループが三菱自動車への出資も取り沙汰されるなど、激変の年の締めくくりらしく、ビッグなニュースが飛び交い、にわかに慌ただしくなってきた。