スズキと東京精密、電池開発で協業…福島県に電池評価試験場を設立

東京精密とスズキが福島県に電池評価試験場を設立
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スズキと東京精密は11月19日、電池開発における充放電試験業務の委託について合意したと発表した。

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東京精密古殿工場(福島県石川郡古殿町)内に新設された「古殿電池評価試験場」に東京精密製の試験装置を導入し、稼働開始を記念する式典を開催した。

スズキが東京精密に委託する業務は、次世代電池の技術開発に不可欠な充放電試験に関するもので、東京精密製の充放電試験装置を用いて実施される。試験は東京精密のエンジニアが担当する。

東京精密がこれまで培ってきた充放電試験の技術と豊富な実績を活かすことで、スズキの高効率電動技術の先行開発および量産開発のスピード向上と品質改善に寄与する。

両社は未来を見据え、持続可能なインフラモビリティの実現に向けて共に取り組んでいる。

東京精密の吉田均会長は「自動車業界が電動化に向け大きく変化する中、二次電池の電気計測市場へ参入し、事業の幅を広げている。今回の取り組みは両社の中長期的な成長につながると同時に、持続可能な社会の実現に貢献する」とコメントした。

スズキの加藤勝弘副社長は「2025年9月に発表した『10年先を見据えた技術戦略2025』では、『小・少・軽・短・美』を体現したバッテリーリーンな電動技術の推進を発表した。東京精密との協業により、バッテリー開発のスピードと品質を高め、バッテリーリーンな電動車の普及とカーボンニュートラル社会の実現に貢献する」と述べた。

《森脇稔》

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