【ストラーダポケット MP250】「“ポケット”でも“本格ナビ”という軸は外さない」…開発者

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パナソニック オートモーティブシステムズ社 国内市販ビジネスユニット PMチームの石山俊吾氏
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  • パナソニック ストラーダポケット CN-MP250DL
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ジャイロ+加速度センサーの「迷いまセンサー」の搭載や国内での開発・製造など、全面刷新した『ストラーダポケット』の「MP200/100シリーズ」の登場から約半年。この秋に新モデルが早くもリリースされた。

新型取り付けスタンドに加えて、収録データ容量の倍増、徒歩モードの追加、25m・50mスケールの市街地図を採用して、実用性を更に高めてPNDマーケットへの攻勢を強めるストラーダポケット。商品企画の狙いについて、国内市販ビジネスユニット PMチームの石山俊吾氏に話を聞いた。


◆ニーズに幅広く対応した機能別/色別バリエーション展開

----:春夏モデルとして登場したMP200/100シリーズは「迷いまセンサー」の搭載、フルナビ並みのナビゲーション機能を実現するなど、かなり力を入れたモデルチェンジでしたが、それから半年足らずで新モデルが登場しました。この秋冬モデルの改良ポイントや新機能についてお聞かせください。

石山:まず、誰でも簡単に取り付けできるよう、ゲル状の吸着面を使用した新しい取り付けスタンドを採用しました。また、お客様のニーズにより幅広く対応するため、カラーバリエーションを増やしラインナップの強化を図っています。ハードウェアの主要部分は従来モデルを踏襲していますが、マイクロSDカード収録のデータ容量を従来の4GBから8GBに倍増させたり、「おでかけウォーク」の追加、ネット連携機能の強化なども行っています。

----:ラインナップは、ワンセグ/FM-VICSの有無で選べる3モデル展開となりました。

石山:ナビ機能に加えてMP250がワンセグ/FM-VICSの双方を装備、MP180はワンセグのみ、そしてMP150はFM-VICSのみを装備しています。それぞれにカーショップ向けルートと、モデル名末尾に「DL」が付く家電量販店向けルートの2ラインをご用意しています。DLモデルにはACアダプタと家庭用スタンドが付属し、ホワイトやレッドなどカラーバリエーションを展開しています。

----:ここまで力の入ったモデル展開となると、パナソニックとしてポータブルナビに本格的に取り組んで来たな、という印象があります。

石山:FM-VICSを標準搭載した春夏のMP200/100シリーズで、渋滞情報への根強い需要は実感しました。今回もFM-VICSは売りの機能のひとつではありますが、さまざまなユーザーの使い方を想定すると、VICSを必要としない層も存在します。そこで、VICSのないモデルもラインナップに新たに加えることにしました。

----:今回の新モデルでは、吸盤タイプの取り付けスタンドを新採用しました。この新スタンドを採用した経緯と特徴について教えてください。

石山:従来はダッシュボードに貼り付けるタイプのスタンドでしたが、“もっと簡単に取り付けしたい”というお客様からのニーズはありました。新スタンドは、吸着面にゲル状素材を採用することで、粘着力やメンテナンス性を向上させています。気温差による吸着力の低下を防ぐ工夫をするなど、検証を重ねて他社に負けないだけの性能と信頼性を持たせています。


◆初心者でもすぐ使える“分かりやすさ”と、ヘビーユーザーの要求にも応える“多機能”

----:ストラーダポケットの展開で、ユーザーの年齢層に変化はありましたか。

石山:免許取り立ての若い方から、高齢の方まで、非常に幅広い年齢層に使っていただいているというのがストラーダポケットの特徴です。また購入者の多くがカーナビの初心者という数字もあります。特に初めてカーナビを購入する方にとっては、「自分で取り付けられるか」というのは不安なポイントです。その点、簡単に取り付けられる新型取り付けスタンドは商品選びのポイントになると考えています。

----:高齢者・初心者が増えたとのことですが、「区間ごとの探索条件変更」や「迂回メモリー」、そして画面のカスタマイズなど、ストラーダポケットはヘビーユーザーのニーズにも応える多機能が特徴でもありますね。

石山:PNDというとナビの入門機という位置づけにされがちです。しかし、ストラーダポケットは“初心者専用機”ではありません。たとえポータブルでも、ナビを使いこなす人にも満足していただけるだけの機能を揃える、というのは企画の立ち上げ時から一貫した方向性です。

----:秋冬モデルではカラーバリエーションを増やすなどして、よりカジュアル志向の需要を狙った印象です。やはり購入層のターゲットはコンパクトカーや軽自動車のユーザーを主眼としたのでしょうか。

石山:カラーバリエーションについては、純正ナビの付いていないボリュームゾーンである軽自動車やコンパクトカーを意識しています。また、明るい色調のインテリアにもマッチする色を検討しました。

----:今回、ファッションブランドの「ユナイテッドアローズ」(UA)とのコラボレーションで、専用外装のモデル『BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS Limited Color』(MP180DUA)を加えましたね。このモデル投入の狙いは。

石山:人気の高いショップブランドとのコラボレーションで、ファッションに敏感な若者層にもストラーダポケットのブランドを広く認知させたかったというのがひとつの理由です。専用のショルダーポーチも付属していまして、当社直販サイトの「パナセンス」だけでの限定販売となっています。なおパナセンスでは、MP250のブラック&レッドの特別色モデルも販売しています。


◆Fクラス、ミドルクラス、Sクラス、そしてストラーダポケットの4本柱

----:今回ストラーダポケットに3モデルが揃い、これで市販カーナビのラインナップはフラッグシップの『Fクラス』、HDDタイプのミドルクラス、そしてSDカーナビの『Sクラス』と、パナソニック得意のフルラインナップ体制が整いました。相対的にストラーダポケットの販売ボリュームは大きくなっていると思うのですが、ストラーダ全体における“ポケット”の存在は重要性を増しているのですか。

石山:当社としては、特に“ポケット”の存在が大きくなったという考えは持っていませんね。「PNDに対するお客様のニーズが増えてきた」という状況の変化がまずあり、それに応じて、臨機応変な商品企画をおこなった結果です。HDD、SDのフルナビに加えて、PNDという重要なカテゴリーの商品となったことは確かですが、PNDをメインに据えて商品を展開していくということはありません。

----:ストラーダポケットとフルナビとのナビ機能の違いは端的に言うとどういうところでしょうか。

石山:ナビ機能ではデータ容量の制限による若干の機能の違いや地図の違いが大きなところですが、ナビゲーション部分のベースは基本的に同じです。一番の違いは、自車位置を検出するための方法です。PNDでは車速情報を取っていないが取れないので、GPS測位に加えてエンジンと、ジャイロおよび加速度センサー(迷いまセンサー)のハード機能とマップマッチングや測位アルゴリズムといったソフト機能を細かくコントロールしながらフルナビの自車位置精度にいかに近づけるかが重要になってきます。

----:たとえ優れたルート案内ができても、自車位置が正確でなかったら、元も子もありませんからね。

石山:当社では、フルナビから活用できるノウハウに加えて、PNDで積み重ねた実績も組み合わせて、自車位置の精度とルート探索の正確さ・クオリティは自信を持って提供できるレベルに仕上げています。


◆ “本格ナビ”という軸はずらさない

----:MP250シリーズでは、新たに徒歩モードの「おでかけウォーク」も追加されました。

石山:ええ。ただしおでかけウォークで引かれるルートは車とおなじものですので、ルートは参考程度に見ていただき、目的地直線表示を参考にして向かう、というのが最適かと思います。

----:新たに収録された25m・50mスケールの市街地図はおでかけウォークでも大いに役立ちそうですね。

石山:1031都市の市街地を網羅していますので、たいていの都市で表示できます。クルマを駐車場において、徒歩で移動するという使い方が便利ですね。

----:リンク機能の強化も新モデルのポイントですね。これまでのGoogleマップに加えてYahoo! JAPANの「路線・地図アプリ」との連携も実現しました。

石山:ストラーダポケット単体の機能というよりも、ストラーダ全体としてナビの新しい使い方を提案するのがこのリンク機能です。ネット上の情報量は莫大ですし鮮度も高い。ナビの使い方を考えた時に、ネット連携機能は非常に有効です。ネットと連携することで、「おでかけストラーダ」の内蔵データベースでフォローできない情報を、さらに広げていこうという考えです。

----:では最後に、ストラーダポケットが目指す「ポータブルナビの理想像」とは何でしょう。

石山:小型軽量のポータブルとはいえ、ただの初心者向けカンタンカーナビではなく、ストラーダポケットは“本格ナビ”という軸はずらしません。先ほども申し上げた自車位置精度やルート探索の質、リニアな地図スクロールのなど、妥協せずに作り込んでいきます。また、お客様の多様なニーズに応えていくことも重要です。機能別のモデル展開や、カラーバリエーションといった部分でも、“ストラーダポケットらしい”展開をしていきます。

《聞き手 三浦和也》
《まとめ・構成 北島友和》

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