トヨタ紡織は、トヨタ自動車、東レと植物由来原料を用いたエコプラスチック製表皮材を共同開発した。これを活用した天井、ピラーガーニッシュなどが10月にトヨタ自動車が発表した新型車『SAI』に採用された。
今回開発したエコプラスチック製表皮材は、植物由来ポリエステルと、従来からの材料である石油由来ポリエチレンテレフタレートからなる特殊構造糸を用いており、構造設計と加工技術を駆使し、自動車用内装部品に必要とされる品質を確立したとしている。植物由来ポリエステルを用いたエコプラスチック製表皮材の量産車内装部品への活用は、世界で初めて。
また、これまでトヨタ紡織が車室空間のオール植物化を目指して開発してきたケナフ繊維とポリ乳酸からなる100%植物由来基材を活用したドアトリムオーナメント、ひまし油由来ポリオールを用いたシートクッション、ポリ乳酸を用いた内装部品もSAIに採用された。
今回新たに開発した表皮材を活用した内装部品とあわせてSAIの室内表面積の約60%をエコプラスチック化するなど、環境に優しい車に貢献した。