トヨタ、通期営業赤字は3500億円に圧縮

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トヨタ自動車は5日、2010年3月期の連結業績予想を上方修正して発表した。前回8月時点の見通しより世界販売の増加や原価改善などの増額を折り込み、営業損益は3500億円の赤字に修正した。前回より4000億円の改善となる。

連結世界販売(中国合弁分除く)は前回見通しより43万台多い703万台(前期比7%減)に積み増した。販売が回復してきた日本、および北米でそれぞれ11万台を上乗せした。

売上高は1兆2000億円修正の18兆円(12.3%減)を予想。最終損益は前回より2500億円改善の2000億円の赤字としている。下期の為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=130円を前提にした。

8月時点より営業損益が4000億円改善するのは販売台数増で2500億円、原価改善の積み増し800億円などによる。これら緊急収益改善の通期見通しは前回は9000億円だったが、1兆2500億円に増額された。

業績の修正予想はやや固めであり、一丸陽一郎副社長は「各国の需要喚起策が終了するため慎重に見る必要がある。下期は為替を円高に見ているし一部固定費で下期にずれ込むものもある」と説明した。

《池原照雄》

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